Photo:  (C) Martina Issler 

Bringing the largest selection of fine Japanese papers to the world

日本全国各地でつくられる様々な和紙 及び 紙製品を取り扱っております。
和紙輸出商社として創業以来、国内はもとより、現在世界約25カ国にサプライ。
確かな品質が求められる文化財保存修復、版画を初めとするファイン・アート、
ステーショナリー、インテリア素材等として海外で高い評価を頂いております。

和紙について

皆さんがイメージされる「和紙」とは何でしょうか?
広辞苑では「楮(こうぞ)・三椏(みつまた)・雁皮(がんぴ)という落葉低木の靭皮繊維を原料とする日本古来の手漉きの紙」とされていますが、実際には機械で作られた紙を含めて、非常に多くの種類の紙が「和紙」として日本国内外で販売されています。

和紙の特徴

1400年以上もの歴史をもつ和紙は、日本各地でそれぞれ発展していった経緯から、薄い紙から厚い紙まで、地域によって異なる特徴や色、模様を持つ多種多様な紙が存在します。手漉き・機械抄きを合わせると世界中でも類を見ない程多くの種類の紙が存在し、幅広い用途の可能性が存在しています。


洋紙の原料である木材パルプに比べて、一般的な和紙の原料は繊維が長く、強靭な紙が出来、アルカリ度の高い中性紙で、劣化が少なく耐久性があります。 とりわけ文化財修復の分野において、日本国内のみならず海外の図書館、博物館、美術館でも和紙は無くてはならない存在となっています。また版画等のファインアートにも好んで使用され、世界の文化や芸術を支えているのです。

和紙の現状

明治時代初頭に欧米の製紙技術が伝わり、国内でも西洋式の紙を機械で作るための工場が出来ました。これにより、それまで日本国内で伝統的な製法技術によって作られていた「かみ」は、「和紙」という言葉に変わりました。近代的な生活様式の中で人々が接する紙も洋紙が中心となり、やがて和紙の製造過程を機械化して作られるものも出てきたことから、「手漉き和紙」と区別する為「機械抄き和紙」という言葉が生まれました。
また、戦後、中国や台湾などの東アジア、タイやフィリピンなどとの技術交流や貿易も増え、輸入原料の使用も増えていきました。
さらに1980年代以降、海外で作られた安価な「和紙風」の紙が輸入されていく中で、時代の流れと共に「和紙」の意味はどんどん曖昧になってきている現状があります。
原料、産地、製法、加工等により多種多様な和紙がある中、どの紙が適しているかは、使い手や用途、求めるものにより、それぞれ異なります。

原料について

主な原料として、楮、三椏、雁皮が挙げられます。国産の原料のみならず、海外から輸入されている原料も多くあります。市場に流通しているボリュームの点から言えば、国産の原料よりも、輸入原料を使用した紙が多くなっています。楮だけでも輸入楮(タイ楮や中国、南米等)の割合が多く、マニラ麻(アバカ)、フィリピン雁皮(サラゴ)、竹、ワラ、木材パルプもかなり多く使われています。

楮: クワ科の落葉低木で成木は高さ約3mほどになります。栽培が容易で収量も多く、毎年収穫が可能な為、各地で栽培され最も多く使われている原料です。 繊維が長く絡みやすく、強靭な紙ができることから幅広い用途に使用されます。
国内の生産高の過半数が高知県産の土佐楮、他に那須楮、石州楮、八女楮などがよく知られています。

三椏:ジンチョウゲ科の落葉低木で、約2mの高さに成長します。枝が3つずつに分かれており、早春に黄色の小花(まれに赤花)を咲かせます。 繊維が短く、光沢のある緻密な紙になり、印刷適性に優れていることから日本の紙幣にも使用されています。

雁皮:ジンチョウゲ科の落葉低木で、約2mの高さに成長します。 成育が遅く人工栽培が難しい為、山地に自生する野生のものを採取します。 繊維は短く、平滑で光沢のある紙になり、金銀箔を伸ばす箔打ち紙などに重宝され、海外においてはレンブラントが版画に使用した事でも有名です。

企業理念

私共は、日本の各産地で真摯に紙づくりに励まれている皆様の思いをお伝えする立場として、産地と直接連携を図りながら、原料や製法等を把握し、お客様のご要望に適した紙をご提案できるよう努力しております。

生活様式が変化する中、日本の人々の日常生活から和紙が徐々に消え去ろうとしている中、海外では伝統的な和紙の使い方をされていないからこそ、自由な発想で様々な用途に使用されている事実があります。用途は、和紙を手に取り、素材としての特徴を理解された方それぞれが決められることだと信じております。多様な可能性をもつ素材として、より多くの方に使って頂けるよう、これからも努めてまいります。